2015年7月29日水曜日

原田研’15

原田研 '15は学部生3人と博士課程1人で細々と活動を行っています。
研究室が実験棟という隔離された場所に存在していることもあり、その実態はほとんど知られていません。

原田研究室は前任の森田研究室を引き継いでおり、構造に強いとされている千葉大学の中でも歴史のある鋼構造研究室です。

鋼構造研究室という名の通り私たちの研究対象は鉄骨です。メタルDEATH。鉄骨は「理論式と実際の挙動の間にあまり差がない」というところにその面白さがあると思います。物理や構造力学が大好き!という人にはもってこいの材料です。建築に初めて鉄骨造が用いられるようになってから200年以上経ちますが、実はまだわかっていないこともたくさんあり日々研究が進められています。

原田研ではS造の柱梁接合部の力学的特性について研究を行っています。また、週に一回のペースで島田研と合同で勉強会を行っています。原田先生や島田先生が丁寧に指導してくださるので、構造設計を学ぶうえで最高の環境が整っていると思います。(ここだけの話、面倒見の良さは構造系の研究室の中で一番なんじゃないかと。

最近実験で使用した機械を紹介します。




アクチュレーターという機械です。試験体に荷重をかけるための機械ですが、この前の実験では100トンの荷重を試験体にかけました。なかなかのヤッタルチャンです。


このような機器を使用して試験体を破壊し実験を行っています。
私たちの実験は肉体労働を伴います。「身体を動かして汗を流したい!」という人や、「机の上で考えるより身体を動かして考えたい」というアクティブな人が向いています。


ところで、原田研の学部生は誰も卒業設計を行いません。Crazy完全な卒論です。許してにゃん。
でも、原田研は卒業設計で頑張るみんなを応援します。
僕たちも卒論に向けて頑張りますのでお互い頑張りましょう。


(文責:石村)


ありがとうございます!
なんと!タイトルからも本文からも漂うハロヲタの香り…あ、これは一部の人にしかわからない丁度がありますよね。許してにゃん。(2回目)

さて、話がそれましたが、原田研は本文にもある通り、研究室が離れているのであまり会うことはありませんが、なかなかダイナミックな実験をしているみたいですね。構造実験に興味があるアクティブな人、結構いるのではないでしょうか?

卒業設計の応援もありがとうございます。今頃になって不安な気持ちもあったりしますが、大変なこともあるだろうけど、すぐに結果が付いて来なくとも 大器晩成型なんだから、まあ気長に頑張りましょう。ということで!卒論、卒制、院試…と不安になった時には「大器晩成/アンジュルム」おすすめです☆

はい、気になる次回は環境系研究室「宗方研究室」です。研究室紹介も残すところあと2つなので、みなさんお見逃しなく!!


(文責:山崎)

2015年7月27日月曜日

平沢研究室です

こんにちは!平沢研究室です!

今回は簡単な研究室紹介と、7月10日にゼミ内で開催されたGDL運動会の報告をさせていただきます。


「研究室紹介」
平沢研究室の目的はコンピューターの技術を積極的に建築に応用させること。
その目標を達成するべく、ゼミ生たちは日々パソコンや機械と向き合って、とにかく最先端なことをガシガシ研究しています。
具体的には様々な構法を3D空間内に再現・記録するデジタルアーカイビング、VRARの建築での応用、あとここ最近は3Dプリンタや下の写真のような機械を酷使して何か作っています。
だいぶぼやかしましたね。大人の事情ってやつです(デジャヴ)。


詳しいことを知りたい方は平沢研のHPか直接研究室に遊びに来てください!




研究室内にはこのアームロボット君をはじめ、使い方のよくわからない、写真を撮ってよいのかも分からない機械がたくさん置いてあります(この子はしっかり許可をもらって掲載しましたのであしからず)。



研究室は工学部10号棟2階の奥の方にあります。廊下だけでなく室内にもやたら改造?が施されています。
必要なものは自分たちで作っちゃう、それが平沢研流。
下のゼミ室の写真にある机も構造実験で余ったガラスとネットで買った合板を使って作ったみたいです。



次に「GDL運動会の報告」
まず、このブログを見ている大多数であろうGDLってなんぞ?って人のために軽く説明しますと、
GDLArchiCAD内で使うオブジェクト(家具とか部材とか)をつくるプログラミングのことです。


こんな感じでスクリプトを入力すると3Dモデルが出来上がります。

GDL運動会は、ArchiCADの開発会社であるGRAPHISOFT社様の監修のもと、このGDLを使った3Dオブジェクトのクオリティを競い合う平沢研の一大イベントなのです!
ずいぶん大がかりなイベントのように言ってみましたが、参加研究室は今のところ平沢研だけです。来年からは増えたらいいな。


↓発表の様子inゼミ室


テレビ電話越しにGRAPHISOFTや某ゼネコンの方から講評をいただきながら発表しました。


そして下に挙げる5点が私たち学部生の作品になります。


和泉作 「ペットボトルシミュレータ」




中村作 「ドミノ」



戸田作 「ユーフォニアム」 GRAPHISOFT賞(学部生最優秀賞)



土屋作 「アル・バール・タワー」



高橋作 「メトロポールパラソル」



プログラミングと聞くと難しく聞こえてしまうGDLですが、何ヶ月間か使っているとあら不思議、いつのまにかある程度のスクリプトが書けるようになっています。
「オリジナルのオブジェクトを作ってみたい!」、「GDLが気になってきた!」という方は是非、来年度の平沢研究室主催のGDL講習会に参加してみてくださいね!(今年度の講習は終わってしまいました)


ちなみに院生の先輩の力ともなると・・・


月ができました( ゚Д゚)!!!


あと1~2年でこんな技術力がつくのかと、不安になるとともにちょっと楽しみになってきた和泉がお送りしました。


(文責:和泉)



ありがとうございました!
さすが平沢研…!すごい!なんて読んでいたら、我らが建築展広報班班長の戸田くん!最優秀賞じゃないですか!まあ、前から彼はすごい腕を持っていると感じていましたよ。なんてね!おめでとう!
「必要なものは自分たちで作っちゃう、それが平沢研流。」かっこいいですね!平沢研に興味を持った人、多いのではないでしょうか。だって、月もつくれちゃう!あのおなじみのArchiCADで!ほんとにすごい!

なんて、感想は直接彼らに言いに行くことにして、気になる次回は構造系研究室「原田研究室」です。ついに、研究室紹介も残すところあと3回となりました。最後までお見逃しなく!

(文責:山崎)

2015年7月24日金曜日

平島研究室

こんにちは!
平島研究室です!
今年はB4 5人、M1 3人、M2 3人、留学生1人、博士1人の計13人が在籍していて、10号棟3階の隅っこでのびのびと活動しています。

ではここで平島パを紹介したいと思います。



我らのリーダー平島先生




サブ1の市川です



サブ2の大門です



サブ3の手塚です



サブ4の深津です



ここにフレンドの道祖です


火パで組みました。


さて、僕らの研究室はきったないですが、二部屋。コタツ有りキッチン有りの優良物件。僕ら学部生はここでボンバーマンをやって火災メカニズムの知識を深めています(大嘘)





さて私たち平島研は建築構造物の火災安全性に関する研究をしていて、材料は木材、コンクリート、鋼材、アルミなど様々です。火災系の研究室では材料をメインに取り扱うことが多いのですが、私たちの研究室では火災時の部材の挙動など、構造的性能の検証を行っています。


学部4年生は前期のうちにゼミと構造デザインの課題をこなしています。ゼミでは剛性マトリックスによる構造体の応力や変位を求めるプログラミングを組みました。どうやってもうまくいかず、エラーと戦う毎日でしたが、なんとか完成にこぎつけることができ、一安心です。


構造デザインでは構造設計で作ったような構造計算書を自分で作り、構造系の先生方の前でプレゼンをしました。細部まで目を向け、ミスがないよう直していく中で構造計算の難しさを実感することができました。


最近では先輩方の実験を手伝ったり、院試の勉強をしたりとなかなか充実した日々を送っています。興味がある方は是非オープンラボにいらしてください!またそれ以外でもいつでもお待ちしています!


 以上平島研がお送りしました。


(文責:深津)


ありがとうございました!
みんな大好き!パズドラ風のメンバー紹介でしたね!
道祖くんはしばらく会わない間に、一段と現地の方っぽくなりましたね濃いです。
平島先生と言えば、火災安全工学の授業が印象的でしたが…みんなもあんな実験をしているのでしょうか。

さて続きましては、建築構法系研究室「平沢研究室」です。3Dがすごい、見たことない機械がある、などなかなかハイテクなイメージの強い研究室でもあります!みなさんの注目度も高いはず!お見逃しなく!!

(文責:山崎)

2015年7月22日水曜日

中村研究室です

こんにちは、中村研です。



今回のブログの担当について中村研のメンバーに呼びかけたところ、空しくも既読の跡だけが付いていたので、仕方なく僕が筆を執った次第です。

そんなあまり仲の良くない中村研ですが、研究室の活動については一つ前の高橋研の飯塚さんに説明してもらったので、今回は研究室の日常について書きたいと思います。

4年前期には「構造デザイン」という講義があり、RC3階建ての建物を構造設計しようぜ、というものなのですが、これが実に大変。
各々に割り当てられたスパンを基に、耐震壁を考慮して鉛直荷重時及び水平荷重時応力を計算、梁や柱の厚さ、鉄筋の本数の検討など、30ページ以上に及ぶ構造計算書を作成しなければなりません。
また提出前に構造の先生方による講評会があり、
「ここ、ちょっと鉄筋多すぎない?」
「普通、こういう形にはならないよね?」
など、容赦なくダメ出しを食らいます。





架構の応力計算の一例。エクセルやCADを駆使して構造設計します。


かなり大変でしたが、提出後の達成感は大きく、今回の講義のおかげで構造に対する理解が深まった、ような気がします。



また、月曜6限には必修科目の先端建築環境論がありますが、実はその後の7限に中村・高橋研選択必修の筋トレがあります。たまに中山研の人も来ます。




高橋研の後藤君。たくましい。



集中するぼく。漢は背中で語る。



限界に挑戦中のO西君。良い表情ですね。



研究室でも筋トレ。


他にも、卒業論文に関する講演会に参加したり、院試がある人は研究室で教え合いながら勉強したりと、中村研と高橋研の垣根を越えてなんだかんだ仲良くやっています。


また、83日のオープンキャンパスでは工学部21号棟にて振動台実験を行います。興味のある方はぜひ見学に来てください。

以上、中村研の浅田からでした〜

(文責:浅田)


ありがとうございました!
あれ、これは筋トレ部の紹介文かな?と勘違いしそうになりますね。
むずかしい構造計算をする頭脳と重いバーベルを持ち上げる筋肉を持ち合わせた彼ら!実にたくましいです!
浅田くん、筆を執ってくれてありがとう!
筋トレ部に、振動台実験に興味のある方はぜひ、オープンキャンパスに足を運んでくださいね!

さて、次回は構造系研究室「平島研究室」です。お見逃しなく!


(文責:山崎)

2015年7月21日火曜日

高橋研究室です。

こんにちは。高橋研究室です。


高橋研究室は中村研究室と合同でStructural Analysis LABoratory(構造解析研究室)と名乗っています。愛称はSALABです。実はSALABの中では高橋研と中村研の区別は全くありません。なので誰がどっちの研究室だったかたまに忘れます。


ということで、高橋研というよりはSALABの紹介という感じになります!
日常編?は後日中村研の紹介のときにやってくれると思うので、ここではSALABの活動内容を説明しようかと思います。


まずは振動論ですね。振動論とは簡単に言えば建物がどのように揺れるかということです。建物がもつ剛性、固有振動数、また力の加わり方などによって揺れ方は様々です。その波形を描くプログラムを作ったりもしました。その課題には私たちがゼミで使用している“Scilab”を用いて取り組みました。



Scilab”とは高機能な科学技術ソフトウェアで、ざっくり言えばプログラミングソフトです。膨大な計算を勝手にやってくれたり、波形を書いてくれたり、くれなかったりします。


これは何かと言うと、外力の円振動数が固有円振動数と異なる場合の時刻略応答のグラフです。
こんな感じのことを、優秀な先輩方に教わりつつ、苦しみながらやっています。


最近のゼミでは、既往の研究論文をそれぞれ調べて発表し、卒論のテーマを決めたところです。
振動台実験やネパール地震についてなど、地震に関する研究が多いですが、それだけじゃないです。こんな感じです。




こんなところでしょうか。
続きは中村研の紹介にご期待下さい!

以上です!


(文責:飯塚)


ありがとうございました!
む、むずかしい…高機能な科学技術ソフトウェアはやってくれたり、やってくれなかったりしますよね!本当に気まぐれなやつらですよね!と、機械音痴なわたしは日々パソコンとケンカしているので、使いこなしているみんなのこと、本気で尊敬しています…。
そして、彼女が言ってくれた通り、次回は「中村研究室」です。日常編になるんでしょうか、楽しみですね!乞うご期待☆

(文責:山崎)

2015年7月20日月曜日

モリス研究室です

モリス研究室です。
モリス研究室では、修士生が5人、学部生が5人、留学生が2人の計12人で活動しています。今回は研究室について、ふたつ紹介をします。



ひとつめ:研究室での活動
研究室での生活は頴原研究室と共同なので、説明は割愛します。
頴原研となにが違うの?と思う人もいると思います(僕もそうでした)。そこで、まず研究室の活動について紹介します。




モリス研は主に千葉県の一宮町をフィールドにした活動を中心に行っています。




ここです。西千葉から電車で1時間くらい。
この一宮町でワークショップを行ったり、建物の実測調査をしたりしています。


最近では、福川研からの引き継ぎとして奈良県今井町での活動が動き始めていたり、先生の故郷であるイギリスでのフィールドワークが予定されています。


頴原研が読書やディスカッションを中心とした「理論」の研究室とすれば、モリス研は実際のフィールドに足を運んで活動をする「実践」の研究室に近いと思います。




ふたつめ:ゼミ
毎週行われているゼミの主な内容は、勉強会と研究報告のふたつです。


勉強会では、茶室の土壁や寺院の屋根など、古建築修繕工程の映像をいくつかのテーマにわけて鑑賞しています。先生の専門が建築の保全ということもあって、建築を見たり、造ったりといった行為から多くを学んでいます。構造・材料・構法・意匠などなどですね。


研究報告では、おもにB4M2の研究論文の経過報告をしています。研究のテーマに縛りはなく、僕がこれまで見ただけでも、建築物の継手(接合部)に着目した研究や、ある職能が形成されるまでの変遷の研究、実際の設計提案としたものなどいっぱいです。




これは日本における劇場空間の研究


建築史では、意匠・計画・材料・構造・構法といった建築空間から、その背景にある社会・理論・思想など、建築にまつわるあらゆる分野を横断的に学ぶことが出来ます。
ぼくたち学部生も自分なりのテーマを設定して、先生のアドバイスや資料を参考にしながら現在奮闘中です…。



活動にしろ研究にしろ、自分の裁量で突き詰めていけるのがモリス研究室の特徴です。
フィールドワークやワークショップに皆勤賞の学生もいれば、就活や設計コンペを頑張る人もいるって感じですね。
ぼくは4年生ブースにいるので、何か聞きたいことなどあれば声をかけてください!




(きたない…)

以上、SOA歴史研支部 高橋でした。


(文責:高橋)


ありがとうございました!
モリス先生と言えば、あの1年生の時に取り組んだ(今は2年生でやるのかな)旧大塚邸の実測の課題が懐かしい人も多いのではないでしょうか。モリス研の活動もあの課題をさらに発展させたイメージで間違いはなさそうですが、もっといろんなことを研究できる自由さのある環境みたいですね。

そして、高橋くんが撮るときたない4年生ブースもかっこよくみえてくるから不思議ですね。
彼はほんとに写真を撮るのが上手いと思います。気になる方は4年生ブースに彼を尋ねに行ってみてくださいね。


さて、そんなこんなでこの研究室紹介コーナーもいよいよ後半戦にさしかかってまいりました。
いつもお付き合いいただきましてありがとうございます。
次回は、構造系研究室「高橋研究室」です。おたのしみに~

(文責:山崎)